相談員が受けた相談

家の草刈りをしてほしい

90歳 女性 グループホーム(入所5年)

【相談内容】

空き家になっている家の庭草が伸びているので、刈ってほしい。地区の民生委員は、誰か刈ってくれる人を知らないか。

【相談員の対応】

以前も相談があり、入所以来、空き家になっている家が気になっている様子。施設に伝えるとともに、一応、地区の民生委員にも人を介して話を伝える。

【施設の対応】

子どももなく、夫も死亡。家がそのままになっているが、今年の春、花見がてら家に立ち寄り、雨戸を開けて衣類などを持ち帰ってきたことがある。 市内に兄がいて高齢ではあるが、話し合ってみる。

【改善状況】

兄に連絡をとった結果、年に2回、業者が入って草刈りをしていることがわかった。その旨を本人に伝えると安心したようだ。

【相談員の感想】

高齢者はひとつのことにこだわりがち。早めに解決し、精神的な安定をはかることの必要性を感じた。


解説・ポイント

相談員は、利用者の「家の庭草が伸びているので、刈ってほしい」という訴えの背景に、「家のことが気になる」「家に帰りたい」という思いがあることを理解しなければならない。つまり、業者が草刈りをしていることがわかったからといって、それで問題が解決したわけではないのである。

その点、施設側の対応は、「今年の春、花見がてら家に立ち寄り、雨戸をあけて衣類などを持ち帰ってきた」とあるように、本人のそうした思いをくんで、できるだけ希望にそうよう努力していることがわかる。
相談員としても、利用者の訴えの背後にある思いを受けとめ、施設と連携しながら利用者の希望を実現できるような方策を考えていきたいものである。

更新:2012.12.1