相談員が受けた相談

家族がなかなか面会にきてくれない

男性73歳  認知症状あり 老健(入所して11カ月)

【相談内容】

家族が面会にきてくれない。髭剃りがないので買ってきてもらいたい。ほかにも頼みたいことがある。

【相談員の対応】

面会の有無を確認したところ、昨日も面会にきており、面会は多いほうだという。髭剃りは施設で預かっている。だが、毎朝髭を剃ってもらえないので髭剃りを探しているのではないかと思い、ケアマネジャーに話す。

【施設の対応】

面会があった日が、本人にわかるように視覚的に工夫をしたらという提案に対し、検討するとの回答があった。髭剃りはその後も改善されない。身の回りは不潔な感じがする。

その後

老健を退所して特養に入所。


解説・ポイント

 相談員を積極的に受入れてサービス改善をすすめていこうとするサービス提供者の姿勢が見受けられない場合、相談員が利用者の意向を伝えても望ましい方向へ進まない。認知症のある高齢者に対して、どうせ利用者にはわからないという姿勢で接している事業者では、利用者本人だけでなく、面会にくる家族も現状を仕方なく受け入れいる可能性がある。

 要望をだせば退所させられるのではないかと、家族が不安を抱いていると、相談員が要望や意見を促すこともためらわれる。そのためにも、相談員が継続的に訪問し、根気よく疑問などを事業者へ示していくことが必要だ。相談員は、利用者の身の回りに関する具体的な出来事をとおして、事業者が改善策を検討し、実施するよう促すことが大切である。その際、相談員に意見を求められれば、提案することもあるでしょう。

更新:2013.12.2