ハンコを持ってくる様に言われ、書類を見せられハンコを持っていった。自分で押していないので不安に思う。
どんな様子だったか、聞きとり、職員に「不安に思っていられる」と伝える。
しっかりしている方なので、説明したのですが、忘れられたのかもしれませんね。大切な事なので、説明しておきます。
きちんと説明し、本人了承のもと、その場で本人が押印することが大切。(認知症の方など不可能の場合もあるが)
押印についてはまだまだ気に留めていない人が多いことでもあり、考えていかなければならないことである。日本では多くの書類に押印が必要である。
申請書類をはじめ、確認の際や受領にも押印を求められるにもかかわらず、安易に人に預けたり(印章を預けることを求めたり)することが依然として残っているようだ。
契約利用制度へ移行するときに、利用者の権利擁護の具体的なこととして、印章を預かることや利用者本人の代わりに押印することの問題について、「利用者がしっかりしている方」だから説明をすれば預かっても良いということではない。
この事例では、介護相談員の感想で「その場で本人が押印することが大切」としているが、認知症と見られる利用者の場合でも何もわからないのではなく、本人自ら行うことが大切である。事業所の対応はこの事例だけのできごとだけと見るのではなく、サービス提供の基本から見て改善が必要と類推することもできるので、事務局を通しての対応を考えることが大切である。