テーブルと車椅子の高さが合ってない

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施設の環境 / 老健 / 利用者本人 / 女性

【相談内容】

小柄な利用者が小さめの車椅子に座り、食堂のテーブルで新聞紙を使ってゴミ入れを折られていた際、テーブルと車椅子の高さが合っていないため、「これ(車椅子)が低いからなぁ、手が痛い。でも、テーブルはどこもこんなもんじゃ。」と言われていた。

【相談員の対応】

三者会議で報告

【施設の対応】

小柄な方は、食事の時は高さの調整が出来るオーバーテーブルを使用している、とのこと。

【改善状況】

後日訪問時には、一般的な車椅子に厚めのクッションを敷いてもらわれていた。

【相談員の感想】

入所されている方は我慢しながら遠慮されている方も多く見られます。
施設の方も全体の把握は出来ても、個人の状態までは把握が困難なのかなと感じます。
対応頂けて良かったと思いました。

解説・ポイント

テーブルや椅子など調度品は一般的な規格サイズのものを使用している施設は少なくない。施設によっては、一人ひとりに合わせているとまではいかないが、車いす用のテーブルと椅子利用のテーブルと高さの異なっているテーブルを置いているところもあるが、テーブルが固定化されて嫌だという入居利用者もいる。
一般的な規格サイズであっても、食卓の高さや応接用のテーブル、いわゆる勉強机にしても、それぞれの用途に応じて高さや広さも異なっているが、施設の場合、食堂が集会室のように利用されることもあり、テーブルも多目的に利用されることもある。そのため、健康な人であれば自分で多少は姿勢を変えたりして対応することができる場合でも、介護が必要な人の場合は自分で調整しにくいことを認識しておかなければならない。
また、施設の入所目的に応じて利用者の機能改善をめざすのであれば、日常の活動面においても一人ひとりの状況に合った対応が大切であろう。
この事例の場合、食事の時はオーバーテーブルを使用している人もいるということだが、この利用者にはどうしているのだろうか。椅子の高さ、あるいはテーブルの高さの個別対応が望ましいが、車いすではなく、通常の椅子では使用しにくいのだろうか。さらに、利用者の移動や行動を車いす任せにしているようであれば、施設のサービス体制についても考えなければならない問題も含んでいる。まして、小さめな車いすから一般的な車いすに代わっているとすれば、小柄な利用者本人が操作しにくくなり、活動そのものにも影響が出てくることも考えられる。

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