市役所や公園、商店街などの見学や、名勝見物(花見や紅葉狩り、リンゴ狩り、イチゴ狩りなど)に行きたい。
施設に利用者の声として伝えた。また、利用者に、見学したい場所や行ってみたい場所を聞き、その都度、施設長と生活相談員に報告した。
利用者の希望する場所や要望などを検討し、実行した(見学に出かける際、職員が不足している場合は、相談員も参加して手伝った。(?)
施設側の対応・実行が早かったため、利用者と相談員との信頼関係が深まり、訪問日には、利用者が相談員の来るのを楽しみにするようになった。また、今回のことをきかっけに、施設側と相談員が利用者の要望について常に話し合うようになり、トイレや椅子などの設備、人間関係、食事、入浴など、さまざまな問題が検討され、改善されるようになった。
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施設の行事に参加することは非常に有意義である。そうした機会に行事に対する利用者の気持ちや感想などを聞くことができるし、それを施設にフィードバックすることによって、よりよい行事のあり方を考えることにもつながっていくはずである。
しかし、相談員が市内見学や名勝見物に介護職員の代替えとして参加をすることは、本来の役割を逸脱した行為である。相談員がやるべきことは、むしろ利用者の外出に同行してくれるボランティアやサポーターの養成を推進するよう、施設や行政に働きかけることである。
具体的には、社会福祉協議会が運営するボランティアセンターに問い合わせたり、地域の人々の協力が得られるしくみづくりや場づくりのお手伝いをするのもよいだろう。