毎日がおもしろくなくて希望が持てない。
入所者が生きがいをもって生活できるようにしてほしいと要望する。周辺の畑で野菜作りや、遊歩道の散策を提案する。
前向きに検討する。
まもなく創作活動のクラブが増えた。野菜作りでは入所者と職員とが協力して行うことが実現し、遊歩道散策も職員の誘導で希望者が散策できるようになった。
人は自分の生活に希望が見いだせなくなると、毎日の暮らしすら苦痛になることがある。そんなとき、強制された活動ではなく、自分が選択できる活動は、生活の質を高めるのに役立つ。
相談員の提案の内容や方法によっては、サービス事業者は非難されたと受けとるかもしれないが、利用者がなぜ毎日の生活に希望がみいだせないのか、事業者とともに考えることが大切である。この事例は、相談員の適切な提案がその後の改善につながった例である。