言いたいことがあるから呼んでいるのに「うるさい」といわれ、話を聞いてもらえない。
夜も一人でこんなところに寝ていると思うと心配で不安になる。だからブザーを押す。今日は入浴時間を教えてもらいたかったのに、「大声を出さないで」と怒られてばかり。
職員を頻繁に呼んでいるようだ。今後も関わりをもちながら話を聞いていく。施設に状況を確認し、対応を一緒に考える。
声が大きく頻繁に叫ぶので、寮母の近くの部屋にして、関わりをもつようにしている。
なるべく話を聞くように対応しているところ。しばらくは様子をみたい。
利用者の多くは、自分のことに精一杯で、ほかの利用者のことまで気が回らない。
施設入所を受け入れることができず、不安な毎日を過ごしている人は、しばしば「問題行動」と受け取られるような行動をとる。職員は、このような利用者にとても気をつかう。
昼間は大勢人がいて動きもあるが、夜間は寝静まってしまうため、不安感のある利用者はよりいっそう不安がつのる。
だが、その利用者の不安行動は、ほかの利用者の睡眠の妨げとなる場合もある。どのような対応をしたらよいか難しいケアのひとつである。
呼び出しがあったとき、すぐ駆けつけることができるように、職員のいる場所から近い部屋にする。就寝時間前に時間をとって利用者の話を聞く。さまざまな対応があるだろうが、決定的なものはない。
利用者に「常に職員は見守っている」という安心感を与えていくことが大切だろう。介護サービス相談員はそれを側面から支援していく活動をする。