面会に行った際、車いすから降ろして歩行させた。後日、電話があり、「やめてほしい」といわれた。本人が歩きたがっているのに、なぜやめるようにいうのだろう。
施設側ではけがを恐れていると思われるので、どこまでどうしてほしいのかと家族間でよく話し合い、施設ともよく相談するように話す。
利用者の自立生活について、家族などの関係者が認識を共有しなければ、利用者の生活は損なわれる。
また、サービス事業者は、援助方針を家族に説明して、サービスに支障が生じないようにしたい。その際、利用者の意思が最大限尊重されなければならないことはいうまでもない。
相談員は家族の話し合いの調整役ではないが、家族間の問題が利用者の援助に関係するので、お互いの希望や考えを話し合うよう助言することは大切だ。また、利用者への援助は家族から切り離して考えるべきものではないので、家族への説明にも十分配慮するように事業者へ伝えることも大切である。