他市からこの施設に入居したので、施設で行く遠足地の場所がわからない。ここの地理を知りたいので地図がほしい。
市の行政が発刊した地図があるので、職員に利用者からの要望を説明し、相談員が行政担当課へ行って地図を譲り受け、次回の訪問時に渡す。地図は無料。
行政からの地図をもらい受けることを理解した。
利用者が自分の現状を積極的に受けとめ、できることは何かを自分で考えている事例だ。事情があって住み慣れたところを離れたら、人は不安になり、現状否定などの問題がでてくる。そこで、自分の居場所を確認することは、精神的にも大切なことだ。今回は、相談員が市の発刊した地図があるという情報をもっていたので、「橋渡し」が円滑にすすんだ。相談員は、利用者が介護サービスを利用して望ましい生活を営めるように支援するのが役割である。今回は具体的な介護サービスの内容への不満や苦情ではないものの、相談員が迅速に対応したことに大きな意味がある。利用者の希望の背景を認識して、対応方法を考えることは大切なことである。