冬服の着物がないので、買ってきてもらうか、自分でも買いに行きたい。
買い物の付きそいが可能かどうか、施設に確認。ボランティアの利用や訪問販売などの方法も提案した。
買い物は年1回6月にイベントとして行っている。付きそいなどはない。家族に対応してもらっている。どうしても必要な場合は、施設内相談員が対応している。
施設によっては、ボランティアなどの協力を得て(ボランティアの交通費など外出にかかる経費利用者負担)自由外出を実施しているところ、職員が対応しているところがある。また、付きそいが必要な人の外出も希望に応じて実施する施設が増えてきた。
服には本人の趣味があるし、買い物には買う楽しみがある。しかし、外出は簡単に実施できそうだが、さまざまな問題を抱えている。付きそい人の確保、施設の日課との調整、経費の問題などに、サービス提供者は頭を悩ませている。
また、施設に訪問販売を導入する場合、業者の選定や利用者の心身状況に影響する販売品を配慮しなければならず、事業者はなかなか実施に踏み切れない。
相談員は利用者の希望を叶えるためには、提案方法を配慮しなくてはならない。「簡単に実施できる」と思わずに、事業者に心を配ることを忘れてはいけない。利用者と一定のルールをつくって試行するなどの工夫を盛り込んで事業者に提案してみよう。