2か月前、個室から移ってきた人が、わがままで困っている。消灯時間を過ぎてもテレビをみたり、ほかの人の弱点を強調して話したり、自慢話をしたり、イヤでイヤでたまらない。職員には話さないでいい。相談員に話してなんだかラクになった。
相談者は目が不自由でまじめなため、周囲に敏感。本人のプライドもあり、施設には話さず、今後も関わっていくことにする。
同室になった利用者がなぜ自分の部屋に移ってきたのかわからないとき、同室者はとまどったり、いままでの生活リズムを乱されたりすることがある。この事例では、利用者がなぜ「職員に話さないで」といったのかを考えなくてはならない。介護サービス相談員に「自分の存在を認めてほしい」というのが、利用者が不満を話した背景だったりするケースもあるので、注意深く見守ることが大切である。