車いすを操作するのがつらいが、一人で動かすようにいわれているので頼めない。
つらいときは介助を頼むように話したが、かたくなに拒否する。自立しなくてはという思いが、逆に体力の減退に拍車をかけているのではないか。自立している人には、介護の手が届きにくいことを職員は認識してほしいと、ケアマネジャーに話す。利用者へは相談したいときにはケアマネジャーに相談するようにすすめる。
ケアマネジャーが配慮する。
自立するため、利用者が何でも自分でやることを求められるケースがある。また、利用者自身も自分でできることが自立と思っている人が多い。そのため、利用者が自分の力を認識せずに無理をしたり、反対に何もする意欲がなくなったりすることがある。
利用者がもっている力を発揮できるようにする、現状を改善することが、自立支援の基本である。介護サービスは、できないから介助するのではなく、できるように介助するという姿勢が求められる。
そこで、利用者の個別援助プランが重要になってくる。相談員は、サービス事業者に監査のように指摘や要求をするのではなく、自立支援援助はどのような方針で対応しているのかをサービス事業者へ確認しよう。そこから自立支援のサービスのあり方を考えていくことができる。