できる限りトイレで排泄したい

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【相談内容】

リハビリでができないので、だんだん歩行が困難になってくる。老健施設を希望しているが満室で、仕方なく特養に入所している。トイレには介助が必要だが、可能な限りトイレで排泄したい。

【相談員の対応】

施設に利用者の希望を伝えた。

【施設の対応】

夜間は手薄なのでおむつ使用を認めてほしい。しかし、昼間は遠慮なく声をかけてほしいと利用者に説明した。

解説・ポイント

どのようなサービスを必要として施設を選ぶのか。目的は、施設に入所することなのか。求めるサービスと、提供されるサービスの差が問題となるのは、施設を選ぶ基準から生まれる。

排泄や機能訓練は、介護の問題のなかでも大きな位置を占めている。排泄コントロールができるように利用者を援助することは必要だ。そのことを利用者、家族だけでなく相談員も十分認識して、利用者や家族の希望を実現するためには、何が必要なのかを考えなくてはならない。なぜそのサービスを利用するのかということを振り返ることも大切だ。サービス改善は施設の種別の差を無視することではないことも認識して、最善の方法を考えることだ。サービス事業者の「介護力の手薄」を理由にしたおむつ使用は、適切でない。

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