デイサービスを担当している職員が若い人ばかりで、話が噛み合わず、手持ち無沙汰でつまらない。ここにきている時間をもっと交流をもって過ごしたい。
利用者がプログラムに興味をもてない様子なので以下のようなことを提案してみた。ぬり絵は細かい小さな絵ばかりなので、もう少し大きな版で大雑把な絵がよいのではないか。ほかの施設でやっているのだが、昔の童話歌集、なつかしのメロディーや歌謡曲などお年寄りが好みそうな曲を選んで冊子を用意したらどうか。作品づくりでも、デイサービスでつくった作品を空いているスペースに飾ってみてはどうだろうかなど、帰り際、施設長に話した。開設されて2年弱だから、まだ模索中のようだ。
次回訪問したときにぬり絵は大きい版になっていた。歌の本はまだ用意されていなかった。さらに、次の訪問時には作品が飾られ、潤いのあるスペースができた。年配のパート職員を入れることも考えたいとのこと。
デイサービスセンターで提供されているサービス内容は、日常生活の維持、継続のために、本来、一人ひとりの利用者の状況に応じて目標設定などをして、サービス計画を立てて実施することが求められている。どこのデイサービスセンターでもやっているからとか、何もしないのはよくないから何かやっていればいいだろうなどと、漫然とサービスを提供しているようでは、目的は達成できない。
新しい施設だからとか、職員が若くて慣れていないからしょうがないということではない。サービス事業者がやらなければならないこと、できればやったほうがよいこと、とくにやらなくてもよいことなどにわけて、サービス内容をみることが大切だ。
ところで、この利用者は職員と何を話したいのだろうか。同年代の人であれば、話が合うというわけではない。世代が異なっていても、共通の話題や関心のある話題であれば、話もはずむ。忙しい職員ではできないおしゃべりも介護サービス相談員となら話もはずむ場合がある。「雑談」によって利用者の不満を解消できる例は多い。