現在、デイサービスで利用している施設は、自宅に近くて対応もよいので、ショートステイも利用したいと頼んでいるが、聞き入れてくれない。
脳梗塞の後遺症で対話が困難な状態であったが、すがるような視線を感じた。筆談と口の動きから、相談内容を聞き出した。
当施設には、夜間に医療行為を行える職員がいないため、インスリン注射を必要とする利用者(相談者は糖尿病)のショートステイは断っている。
次回、相談者に会った際、ショートステイを断られた理由について説明し、納得してもらった。(?)
言語障害のある利用者に対しては、職員も忙しいので、つい時間をかけて話を聞く努力を怠ってしまう傾向がある。その点は、自分自身にも当てはまり、反省している。
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改善状況に「次回、相談者に会った際、ショートステイを断られた理由について説明し、納得してもらった」とあるが、これは相談員が伝えるべきことではない。まして「利用者に納得してもらう(させる)」ような対応は相談員のする役割ではない。
この事例は、利用者に対して、施設とケアマネジャーが的確な対応をしていないことから生じている。とりわけ問題なのはケアマネジャーの対応であり、ケアマネジャーが利用者の状況をきちんと把握したうえで、サービス利用に関するていねいな説明をしていれば起こらなかった問題といえる。