お金がかかるのでデイサービスにもあまり来られない。しかし、家にいると息子の妻が働きに行けないので迷惑をかける。心苦しいのでどこかへ入所したい。
息子の妻は仕事を探しているということだったので、年金額に応じた利用料金があることを伝え、特養の情報を集めるようにすすめた。(?)
ケアマネジャーからも情報を収集。
近くの特養に移り、これで息子の妻も働きに行けるとひと安心。
(?)
相談員は、利用者に対してケアマネジャーと相談するようにアドバイスすべきである。この利用者には、自宅に居場所がないという現実があり、そのことをふまえて、家族のなかで利用者の生活を支えていくケアプランを立てることがケアマネジャーの役割である。
そもそも「どこかへ入所したい」というのは、利用者の本意ではない。入所は自分のためではなく、家族に「心苦しい」からであり、つまり、家族のためである。そのことに思い至れば、近くの特養に移って「ひと安心」という結果ではいけないはずである。