買い物に行きたい

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70歳 女性、特養

【相談内容】

アメ玉がほしくても、買い物に行くことができない。

【相談員の対応】

たくさん食べたいわけではないが、買い物が楽しみな様子。他の施設では車で訪問販売に来ているところもあるので、近くの商店とタイアップして 、あらかじめ利用者に希望商品を聞いておき用意すれば、買い物の楽しみが味わえるのではないかと思った。連絡会議で報告し、話し合う。

【施設の対応】

施設と販売店が訪問販売の開始に向けて話し合いをもち、その数週間後に訪問販売が実施された(月1回)。

【事務局の対応】

相談から約1カ月後、巡回販売について商工会議所に提案。その後、商工会議所から雑貨販売について酒販組合に相談がもちかけられ、計画を進めた。

【改善状況】

訪問販売が行われた日は、多くの利用者が買い物を楽しんだ。ただし、一人で買い物ができたのは3~4人にすぎず、ほとんどは職員の付き添いが必要だったと、施設から報告を受けた。

解説・ポイント

相談員の「近くの商店とタイアップして・・・・・買い物の楽しみが味わえるのではないか」という着眼点は非常によい。地域の資源を活用することは施設にとってもプラスになるし、さらに、商工会議所を巻き込んだかたちで企画が広がり、まちづくりレベルにまで話が発展したことも評価できる。

その結果、訪問販売が実現し、「多くの利用者が買い物を楽しんだ」ことがなによりも重要であり、たとえ「一人で買い物ができたのは3~4人にすぎなかった」としても、そのことは大きな問題ではない。
訪問販売の試みは地域にとっても意味のあることであり、相談員の対応は、施設の取り組みがまちづくりにつながっていく可能性を示した素晴らしいものである。

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