ときどき施設の車でスーパーなどへ買い物に連れて行ってくれるが、買い物より自然にふれたい。道端の花を見たり、風に吹かれたり。ただ、職員は忙しいし、勝手にでもいけないし。
施設の責任者に要望を伝えながら、対応が困難な場合、(?)相談員がボランティアとして、付き添い援助をすることを許可してもらえるかについて確認した。
ユニット職員と話し合い検討する。相談員がボランティアとして付き添うことは許可する。
相談員だけではなく、ほかの施設職員と一緒に散歩できるようになった。
外での歩行のリハビリ、車いすでの散策もみられるようになった。
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この事例のように、相談員が派遣先の施設でボランティアとして活動することは、相談員としてのけじめを見失う可能性があるため、やってはいけないことである。また、利用者や施設からは、そうして施設の業務を手伝うことも相談員の役割なのかと誤解されるおそれがある。
この相談員の場合、どうしても利用者との外出に同行する必要があるなら、せめて最初に日くらいにとどめておき、その後はむしろボランティアの育成やボランティアの協力を得るきっかけづくり、場づくりなどの手助けに力を注いだほうがよいだろう。