廊下に少し段差(力のある人は進める程度)があるため、その先へ車いすで進めない。トイレに行くのに困っている。
相談した利用者の了解を得て、看護師長に報告。
段差のある場所は風呂場の前で、水が落ちていることが多くすべりやすいため、段差の解消をかねて、車いすの支障にならないように薄いカーペットを敷いた。さらに、車いすの利用者が通る時は、この付近にいる職員が見守るようにした。
3~4カ月後、廊下にはじゅうたんが貼り付けられ、両端は器具で固定され段差は解消されていた。
この施設の迅速な対応に驚く。
「相談した利用者の了解を得て、看護師長に報告」とあるが、「力のある人は進める程度」であっても、廊下に段差があるのはこの利用者に限った問題ではない。したがって、あえて利用者の名前を施設側に告げる必要があったのか疑問が残る。
このような事例の場合、介護サービス相談員としては、一人の利用者の要望として取り上げるよりも、利用者全員に関係のある施設の安全対策上の問題としてとらえる視点が必要になる。