エレベータを利用したいが、暗証番号を教えてもらえず、使うことができない。
施設に、暗証番号を使用することの意味を問う。非常時の対応に万全を期すよう依頼する。
このフロアの利用者は認知症のある人たちなので、勝手に外に出ていかれると危険である。
利用者が一人で外に出られないように、暗証番号を使用している。
暗証番号に代わるよい対策を検討すると言われたが、いまもって変化なし。
自由か危険防止か、この2つを両立させる良案はなにか? 施設をつくるうえで、何かガイドラインのようなものが必要だと思う。
この事例も、明らかに身体拘束の問題である。施設は「認知症のある人たちなので、勝手に外へ出ていかれると危険」という理由で、エレベータに暗証番号を使用しているというが、すべての施設でこのような対応をしているわけではない。
近年、先進的な取り組みをおこなっている施設も増えていることから、施設、介護相談員、市町村事務局との三者会議などの場を活用して、事務局を通して先進事例を紹介するなどの情報提供を行っていくことが大切である。