娘が保証人になっているが、保証人を替えたい。娘は面会に来てくれないので、話し合いもできない。保証人を姪に替えたい。家に帰りたい。
施設に相談内容を話し、保証人に連絡をとってもらう。
本人にはいまいちど話し合いをすすめる。
再三、保証人に連絡をして、面会にきて話し合うことをすすめた。
本人ともよく話し、施設が保証人を替えることはできないと説明した。
相談員と高齢者福祉の担当者が本人に、役場が勝手に保証人を替えることはできないと、時間をかけて説明をした。
家庭に連絡を再三行った。家族が面会に来たときに、よく話をした。
保証人の件は納得した。
家族の人間関係は、他人からはうかがい知ることができないことがたくさんある。いつも関わっている家族よりも、たまに訪問する親戚のほうがとてもよい人に思えたりする。その感情が、介護を巡る家族問題に大きく発展した例も数多い。
保証人については、施設入所の際の契約内容がわからないので、施設や市町村の対応についてコメントすることは難しい。しかし、利用者はなぜ保証人の変更を求めたのか、その理由が重要である。
面会が少なくさびしい思いをしているときに、たまたま訪問した姪がやさしい言葉をかけてくれたから、姪が保証人になったら、いつも同じような気持ちになれると思いこんでいたらどうだろう。また、同じ問題が起きるかも知れない。
保証人を替えることはできないという表面的な対応は、ときに問題の本質を隠してしまう。なぜそのような要望があるのかを探り、それに対応することが大切だ。