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介護サービス相談・地域づくり連絡会

浴槽の手すりを両側につけてほしい

浴槽の手すりを両側につけてほしい
50歳代女性 / 車いす利用

【相談内容】

浴槽には手すりが片側しかない。片マヒのため、入るときはいいが、出るときには後ろ向きに出なくてはならないので不安感がある。両側に手すりをつけてもらえないだろうか

【相談員の対応】

利用者の要望として職員に伝える。

【サービス提供事業者の回答】

「緊急時に、職員がすぐに対応できるように浴槽の真ん中には手すりをつけていない。浴槽内では常に職員が手を貸している」という説明があった。相談員が利用者にその旨を説明した。

解説・ポイント

建設や設備の問題は、すべての利用者に関係するものとし、利用者それぞれに関係するものに大別される。片マヒなどで身体に障害がある場合、手すりを左右どちらでも使えるように設置してほしいという要望がでるのは当然であり、職員が介助しているから現状でよいということではない。利用者の要望に対して、サービス事業者の理由を説明しても内容がかみ合わなければ、利用者の意欲や自立支援が損なわれることもある。

この事例では、利用者の自立意識による要望であることが考えられるので、相談員が事業者の代わりに説明するのは適切ではない。事業者が、利用者の自立意識とそれに対する自立支援をどのように考えているのか、そのための具体的サービス内容、方法を利用者に直接説明することが必要である。相談員の代弁機能は、事業者の代弁ではない。