年末年始に戻ってきてほしくない(家族からの相談)
【相談内容】
施設から年末年始の外泊をすすめられた。しかし、寝たきり、認知症のため自宅での介護はむずかしい。送迎も職員が休みに入る期間は対応できないといわれた。そのような状態でも外泊しなければならないのか。
【相談員の対応】
施設に家族の意向を伝えた。
【施設の対応】
外泊については無理にすすめていない。家族の希望であれば無理に外泊しなくてもよい。
解説・ポイント
施設入居の利用者の場合、一緒に暮らしていない生活に家族が慣れてくると、それぞれの思いが交錯する。家族はサービス提供者から外泊をすすめられたときに、家族の意向を伝えたのだろうかという疑問が残る。
そのような家族状況のなか、帰宅が利用者にとって望ましいことなのかと相談員は思うこともあるだろう。利用者は、正月帰宅をどう思っているのか。相談員が利用者の気持ちを受けとめることは、現実を直視することでもあり、相談員にとっては厳しい思いをすることでもある。