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介護サービス相談・地域づくり連絡会

認知症の人が勝手に部屋に入ってくる

認知症の人が勝手に部屋に入ってくる
90歳代 女性

【相談内容】

認知症のある利用者が、勝手に部屋に入ってきて困る。

【相談員の対応】

施設の担当者に伝える。

【施設の対応】

担当者も事実を知っており、対応に苦慮しているとのこと。

【その後の状況】

ドアに「入ってはダメ」と書いた紙を貼ったが、あまり効果はない。

【相談員の感想】

このまま改善されないと、施錠と拘束の問題が出てきてしまう。これからよい方法(利用者のプライバシー保護、緊急時の安全管理、精神的な安定などを含めて)を考えていかなければならないと思っている。

解説・ポイント

この事例で大切なのは、いかにして認知症の利用者をこの女性の部屋に入れないようにするかではなく、なぜこの部屋に入ってくるのかを考えることである。そこに望ましい対応のヒントが隠されているはずだ。施設は、なによりもまず、その「なぜ」を考える必要があるし、相談員も同じ視点をもって対応すべきだろう。
ヒントとなるのは、その利用者の生活歴や特性、その女性との相性(昔親しかった人に似ているなどの理由も考えられる)、その部屋への愛着など、さまざまなものがある。その結果、意外な理由がわかってくるかもしれない。
人の行動にはすべて理由があることをおさえておきたい。
これは認知症の人であっても同じである。