看護計画書に「死が間近」と書いてあった
80歳代男性、要介護2、訪問看護
【相談内容】
訪問看護を利用しているが、看護計画書に印を押すため書類を確認したら、そのなかに「死が間近」と書いてあった。とてもショックだった。
【相談員の対応】
利用している施設のなかに担当のケアマネジャーがいるので、施設の生活相談係に報告する。
【事業者の対応】
すぐ状況を確認したところ、本人からケアマネジャーにも相談があったとのこと。訪問看護ステーションに連絡し、看護師のあまりの無神経なミスであったということで、さっそく本人のところに謝罪に行ったという。
【改善状況】
相談者は、とりあえずデイサービスと病院に通うことでなんとかなるので、あえて訪問看護を受ける必要もないと判断し、訪問看護の利用は断ったとのこと。
【相談員の感想】
相談を受けたときはショックでびっくりした。若い看護師だからといって見過ごすわけにはいかない相談だった。相談者は、その後、この件にはまったくふれず、趣味の絵の話をするだけだった。
解説・ポイント
人間としての尊厳を傷つけられる出来事であり、利用者の受けたショックははかり知れない。うっかりミスではすまされない問題であり、行政的にも指導が必要である。