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介護サービス相談・地域づくり連絡会

刻み食はかえって食べにくい

刻み食はかえって食べにくい

【相談内容】

食べやすいようにと材料を細かく刻んであるが、小さすぎてかえって食べにくい。

【相談員の対応】

検食してみてよくわかった。改善してもらうように伝えた。

【サービス提供事業者の対応】

個々に好みがあるのでむずかしいが、改善できるものはしていく。

解説・ポイント

食事は生活の豊かさ、潤いにとって大きな位置を占めている。栄養面だけではなく、視覚、触覚も大きな要素をしめる。「刻み食」は噛む力が弱い人に適していると思われているため、提供されやすい。利用者の希望を叶えることは「好み」の問題ではなく、一人ひとりの気持ちや自立支援をどのように考えているかの問題である。

この事例の場合、食事改善の訴えに対応することは当然だが、相談員が、直接サービス事業者に改善を求めることが適切であったかを考えてみよう。重要なのは、利用者全体に提供している「刻み食」を、事業者がどのように理解しているかであり、職員の「手間」を個人の「好み」で片づけていないかである。これをきっかけに、事業者が一つひとつの行為を見直していくことができるとよい。