好きなものを食べたい
【相談内容】
お腹がいつもゴロゴロして痛い。食事も全部食べられない。ヨーグルトが好きなので、毎日食べたい。家では毎日食べていた。
【相談員の対応】
職員に食事のときにヨーグルトをだしてもらえないか聞いた。
【施設の対応】
ヨーグルトは嗜好品なので、個人負担となるため家族に確認したところ、了解を得られたので、毎日ヨーグルトをだしている。
【相談内容】
さくらんぼとか、季節のものがほんの少しでいいから食べたい。
【相談員の対応】
施設からおやつは提供されていない。食事について考えてもらえたらと思い、施設に伝えた。
【施設の対応】
そんなことは家族がすべきものだ。ジャガイモを送ってくれた家族もいる。
【相談員の所感】
食べもののことぐらい利用者の希望を多少は聞いてくれると思ったが、施設の対応に驚いた。
解説・ポイント
食費のなかに嗜好品なども含めて対応している施設もあれば、嗜好品までは組み込めないという施設もある。また、利用者の心身の状況によって嗜好品への対応はそれぞれに異なる。相談員にとって些細なことかもしれないが、好きなものを好きなときに食べることは、施設にとってはむずかしく、単に施設の「姿勢」が問われる事柄ではない。
一人ひとりにあったサービスを考えて提供することは施設の役割だが、それぞれの状況に対応して問題整理をすることが相談員には必要である。
「なぜできないか」という疑問があれば、できない理由を確認しよう。嗜好品などの取り扱いは、施設の対応の違いがよくみえる問題の一つである。