移動販売があればうれしい
【相談内容】
趣味をもっているので、その材料を職員に買ってきてもらっているが、移動販売のようなものがあれば、自分のほしいものが買えてうれしいのだけど。
【相談員の対応】
そうした希望があることを機会があるときに、施設へ伝えると答える。
【施設の対応】
いま、施設内が工事中のため、手一杯で考えられない。
解説・ポイント
買い物への要望を満たすには、移動販売も考えられるが、サービス提供者だけの努力では対応がむずかしい。販売業者の協力も必要となる。個々の希望に合うものは、日常でも手に入れにくい。事前に注文を取っても、品物を入手できなかったらどうするか、採算性があるのかなど問題があり、販売業者の協力なしでは実現は不可能だ。
利用者の生活に潤いを広げるために、施設内に売店を設置して、定期的に注文を受けているところもある。また、家族とのつながりの機会として、家族で対応してもらうというところもある。どの方法が正しいというものではないし、それぞれ一長一短がある。しかし、いずれにしても、利用者の趣味などに事業者がどのように対応するか、一人ひとりのサービス計画にどのように組み込んでいくかがポイントだろう。その視点をもって事業者の対応をみていくことは、相談員の役割でもある。