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介護サービス相談・地域づくり連絡会

バスハイクで買い物がしたい

バスハイクで買い物がしたい

【相談内容】

月に1回、バスハイクがあるが、トイレとお茶の休憩をする「道の駅」では、買い物が禁止されている。せめて自分のテーブルに飾る花を買いたい。買えないのは酷だ。

【相談員の対応】

職員に伝える。

【施設の対応】

老健では、特養のように自由に使うお金はもたせない。さらに、買い物には家族の同意が必要なので、レクリエーションの際に買い物はできない。酷かも知れないが、現状ではどうにもならない。

解説・ポイント

形式的にサービスを提供していると、このような問題が起こる。とくに認知症がある人には、家族の同意を根拠にしてしまうサービス提供者がある。サービスの目的が利用者の自立支援に向けたものではなく、「家族の代わりに世話をしている」「預かっている」という意識をもつ事業者は、残念だがまだまだある。このような事業者にとって外出行事はしなければならないから実施しているという発想なのである。外出行事が自立支援につながるという本来の趣旨を理解していない。

なぜ、外出行事をしているのか、しなければならないのかを、「素朴な疑問」として事業者に伝えていくことが、相談員の役割だ。利用者の心身の状況によって好ましくない買い物をしては困るからとか、買える人と買えない人と人によって差が生じるといけないからなどの答えがあるかもしれないが、外出行事など、サービスの目的を認識し直すきっかけになる。