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介護サービス相談・地域づくり連絡会

同室者の最期の治療が隣で行われた

同室者の最期の治療が隣で行われた
(家族より)

【相談内容】

昨晩、同室の人が亡くなり、最期の治療がそこで行われたらしく、ひどく動揺している。そのようなことは、絶対にやめてほしい。

【相談員の対応】

ケアマネジャーに報告。どうしてそうなったのかを調べてもらう。

【施設の対応】

深夜で病人に手を取られ、周囲に対して気配りができなかった。本人、家族に現状を話し、謝った。

解説・ポイント

入所施設では同室の利用者はもちろんのこと、よく顔を見かける利用者の動向は重要な意味をもっている。

とくに、自分の将来に不安がある場合に、同室の利用者が亡くなると、「明日はわが身」と不安が湧きあがる。そこで、重篤な利用者を個室に移すなど、ほかの利用者へ配慮している施設がある。一方、亡くなられた利用者を施設利用者みんなで見送ろうという施設もある。

夜間で緊急対応は、万全の介護体制や医療体制を整えていても混乱する。ほかの利用者のことを考え、それなりに準備をしていても、利用者の病状の急変により、職員に余裕がなくなってしまうからだ。しかし、サービス事業者には適切な配慮が必要である。相談員が報告したことにより、事業者の自己点検を促すことができた。