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介護サービス相談・地域づくり連絡会

夫婦だけで食事がしたい

夫婦だけで食事がしたい
80歳  女性 要支援 ショートステイ

【相談内容】

主人がショートステイを利用しており、自分も時を同じく利用したいのだが、施設でほかの人と一緒の食事に慣れず、食欲がわかない。夫婦だけで食事ができないか。

【事業者の対応】

食堂は決められた場所にあるので「別室で」というわけにはいかない。施設は共同生活なので、友だちをつくって慣れていただきたい。

【改善状況】

食事方法に変化をもたらした。月1回、バイキング式の食事を導入。

解説・ポイント

ショートステイは、それまでの居宅生活の継続ができるようにするのが基本であり、そのことを利用者が理解すれば、利用者は安心して新しい環境での生活がしやすくなる。しかし、実際は短期間といえども施設での生活は居宅生活とは異なる。たとえ改善しなければならない生活習慣であっても長年の行動や嗜好はすぐには変えられない。介護の解決しなければならない課題は、むしろ生活のあり方を変えなければならないことに多くある。

ショートステイであっても、「施設は共同生活だから自分の希望をがまんしなければならない」という考えは適切ではない。だが、施設の生活スタイルに慣れてもらうという考えが多数を占める。利用者が施設での共同生活をしやすいような環境をつくることもサービス内容の一つである。その人に合わせたサービスとは、そのようなこともいう。