規則づくめで窮屈
85歳 女性 要介護2 車いす利用 ショートステイ
【相談内容】
家族に捨てられた。家族のいう施設像とは反対で、規則づくめで窮屈。家族に訴えても、おばあちゃんのわがままだ、と取り合ってもらえない。
【相談員の対応】
「施設利用が初めてで驚いたでしょう。どんなことでお困りですか」と話をして、施設に伝えた。家族には、本人をだまさないで利用してほしい、と伝えた
【事業者の対応】
入所やショートステイ利用のとき、施設には規則のあることを本人にも伝えて、了解のもとに利用してもらっている。ケアマネジャーも必ず了解をとるようにしている。
解説・ポイント
ショートステイや施設入所にありがちな問題だ。本人の了解をとるのはなかなか難しい。説明を聞いたり、パンフレットを読んだりしても、「聞くのと見るのとでは大違い」ということもある。また、些細なことでも体験するのと想像するのとでは食い違いがでるだろう。
利用者は「利用しなかったらどうなるのか」という不安から、自分は納得してなくても、承知してしまうことが多々ある。しかし、ケアマネジャーや施設は、本人が了解しているとして自分たちの責任を回避しようとする。利用者の気持ちを受け止めてサービスを提供することを忘れてはならない。
ただ、施設の利用規則は、何のためにあるのかを改めて考える必要がある。管理のための規則は、利用者を支援するための規則になっていないことが多いようだ。