眼科に入院すると退所しなければならない
80歳 男性 老健
【相談内容】
膜炎の手術を医師にすすめられたが、眼科に入院すると施設を退所しなければならない。
手術後、生活する場所がなくなってしまう。
【相談員の対応】
話を傾聴し、他の施設の紹介をする。施設へ相談者の意向を伝える。
【施設の対応】
制度内のことなので・・・・・・・
【改善状況】
相談者は、手術をあきらめた(家族の意向で)。
【相談員の感想】
制度上、どうしようもないことも多い。
解説・ポイント
老健では入所者が他の病院に入院するときは、医療制度上、退所することになる。
どのような病気であれ、入院後の経過がどうなるかは予測できないし、眼科なら退所しなくてもよくて、内科はダメというわけにもいかない。このような理由から、入院が必要になった場合の対応については、慎重にならざるをえないし、その契約内容を確認する必要がある。特養では契約内容によって、短期間であれば、退所せずにいることもできる。
介護サービス相談員は利用者に他施設の紹介を直接行うことをしてはいけない。この事例では、状況を施設のケアマネジャーにつなげることと、じっくり話をお聞きするにとどめる。