白内障の手術を受けたい
90歳代女性/要介護3/車いす使用/特養
【相談内容】
このごろ視力が低下。以前から白内障の手術を受けるようすすめられていたが、その頃はあまり困っていなかった。歌が好きでクラブに参加しているが、最近、歌詞が読めない。90歳になったので、手術は「もう年だから」と断られるのではないか。できれば手術を受けたい。
【相談員の対応】
自分の口から寮母に相談してみてはどうかと話す。ついで相談員からも寮母長にお願いをした。
【施設の対応】
高齢なので手術できるか、入院時に付き添う人がいるのか心配だが、眼科を受診してもらうようにする。
【改善状況】
眼科を受診し、白内障の手術も無事終了。大好きな歌のクラブにも参加し、楽しく過ごすことができると大喜びの様子。
解説・ポイント
利用者の「90歳になったので、手術は『もう年だから』と断られるのではないか」という不安に対し、相談員が、そのことを自分自身で直接施設に話してみたらどうかとアドバイスしている点が、大切なポイントである。
相談員としては、本人の口から直接施設に言ったほうがよいこと、あえて相談員が介在しなくてもすむことは、本人に言ってもらうようにしたほうがよい。
本人が自分の気持ちを施設に伝えることができるよう、そのきっかけをつくることも、相談員の大切な仕事のひとつであることを忘れてはならない。