介護で家族は疲労困憊
【相談内容】
夏の暑さに冷たいものをほしがり、下痢が続いている。病院の飲み薬を飲んでいたが、病状がひどく、奥さんを呼び続け、二人とも困憊気味。
【相談員の対応】
様子伺いに訪問したら、利用者がすごい声で奥さんを呼び続けていた。特別養護老人ホームへ連絡し、明日のデイサービスに備えた。訪問日に異常を知り、対処できてよかった。
【サービス提供事業者の対応】
後日、ケアマネージャーが訪問、病院への診察、ショートステイを継続した。
解説・ポイント
暑いときには水分を多くとることは大切だが、下痢との関係について医師は何といっているのか。家族はきちんと確認したのか。高齢期の脱水症は心身の状態に大きく影響するので、水分補給についての知識はきちんともつようにしたい。また、どうして奥さんを呼び続けているのだろう。頼みたいことがあるのか、ただ側にいてほしいのか。通常、理由もなく呼び続けることはないから、その理由を考えよう。「介護がたいへんだ」ということに目がいきがちだが、介護者が気づいていない理由があるのかもしれない。それに対処しなければ、同じことが繰り返される。また、ケアマネージャーにもそのことを的確に把握して、対応を考えることなどを相談してみることも必要だ。