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介護サービス相談・地域づくり連絡会

職員が認知症の人に暴力をふるう

職員が認知症の人に暴力をふるう
70歳代 女性、老健、入所2カ月

【相談内容】

認知症のある利用者が職員から暴力を受けているのを見た。

【相談員の対応】

施設の相談員に報告した。

【施設の対応】

(?) 暴力をふるった職員に対して、利用者への対応について注意し、改善を求めた。

【改善状況】

その職員は退職したが、施設は職員に向けて再発防止の注意を呼びかけている。

【相談員の感想】

その後、施設側は「相談員が気づいたことがあったら、はっきり知らせてほしい」と改善に前向きな姿勢をみせている。

解説・ポイント

(?)
施設の対応として「暴力をふるった職員に対して、利用者への対応について注意し、改善を求めた」とあるが、こうした暴力問題が起こると、施設はそれを職員個人の問題にしたがる傾向がある。しかし実際は、個人の問題というよりも、その施設がもっている組織的な体質の問題であることが少なくない。

施設側は「相談員が気づいたことがあったら、はっきり知らせてほしい」と改善に前向きであることから、今後、相談員は、組織的な体質のことも含めて、どこに問題があるのかをきちんと見極めながら、この施設を見守っていく必要があるだろう。